小学生が算数を嫌いな3つの理由!苦手科目を克服する方法も

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算数が嫌い苦手 教員(教職)関係
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毎日の小学校の授業の中で苦手な科目って何でしょうか?
子どもたちの嫌いな科目や苦手な科目は算数でした。算数が苦手な理由を教員の立場から考えてみました。

小学生の嫌いな科目を調べたところ以下のようでした。

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小学生の嫌いで苦手な科目は算数

1位:算数 22.9%
2位:なし 19.0%
3位:国語 18.1%
4位:体育 9.4%
5位:社会 6.9%
(学研教育総合研究所調べ 2013年)

さらに!
苦手な科目は

算数 24.0%
国語 18.9%
保健体育 9.9%
社会 9.7%
(バンダイの小中学生の勉強に関する意識調査 2019年)

算数嫌いな子は一定数はいます。そういった子にとって算数はとても苦痛でつまらない科目なんですよね~
しかし算数が苦手、算数が嫌いという子どもが一番多く全科目の中ではトップ・・・・
とりわけ女子の「算数が苦手」という意識が高いんだそうです。
男子161人に対して女子が282人だという報告があります。

バンダイの報告書より
女の子の『算数』嫌いの理由では、「嫌いな教科は算数です。特に百ます計算が苦手のようです。九九を今習っているのですがなかなか覚えられないようです」や「数字が苦手なようで、数字をみただけで“頭が痛くなる”とよく言っています」といったコメントが多数寄せられており、数字に対する苦手意識から『算数』を嫌いになっている女の子が多くいるようだ。

百ます計算が苦手ということはすでに低学年の頃から算数が嫌いだったんですね・・・・・・
九九も学習するのは小学2年生後期。
たし算引き算の百ます計算だと小学1年生かの冬に始めていますから、このころつまずいたら、その後の算数の授業は苦痛でしょう。




算数が嫌い、苦手なはどうして?理由はこれ!克服方法も

算数が嫌いな理由①計算が嫌い!苦手!

算数の得意な子は100点を取ることが多いです。
ケアレスミスをしないということです。
基本的な計算もミスなし。
実際、成績の上位の子たちの計算は速くて正確です。
授業でも、算数の秘訣は「はかせどん」と言って教える先生は多いですよ。
はかせどんの「は」は速い。「か」は簡単な解決方法を見つけられる。「せ」は正確にできる。
「どん」はどんな時も、です。

反対に、計算が遅くて、不正確だと、ミスから点数は下がり、中学だと数学の成績だけでなく、他教科の成績も同じように悪くなります。
算数は子どもの成績を決める大きな指標ということですよね。

計算することが嫌いという理由はミスが多くなり良い成績が取れないからなんです・・・・
いつも正解だったら嫌いにならない。ミスが多いと苦手になる。
間違いがあると
「苦手だ。」
と思い、負の連鎖に・・・・計算は基本的な力なので、ミスのないように、しつこいくらい見直すことが大切になってきます。
たし算引き算掛け算は低学年から、わり算だって中学年からの基本的な力です。
これがケアレスミスによって算数嫌いの理由となっているんです。

つまり算数や数学の成績を上げるためには、まずは計算力をつけるということ!計算能力が低いのは不注意もあるでしょう。
でもコレを言ったらおしまい。。。。
計算スキルを上げるためには、計算問題にたくさん挑戦することで、計算力はついていきます!
計算力は漢字のように学習のウォーミングアップととらえて、短時間でも構わないので、毎日練習し、スキルを身につけることが苦手意識を克服する道です。
計算を毎日することで、正確な計算ができるようになり、自信がついてくるでしょう。
ミスがなくなれば、高い点数もとることができるようになり、算数数学の成績も上がってきますよ。
毎日の練習以外にも、次のことに気をつけましょう。

①見直しがいい加減な子。

よくいるんです。早くテストが終わって
「せんせーい、おわりましたー。」
「見直ししたの?」
「はーい。」
と言う子。そんな子に限って、テストが返された時に、自分のミスを見て
「あ、しまった。」
と言います。間違っているところがわかるから。テスト中に、見直しやってよ。

すべてが雑な子。計算が荒かったり、文字が汚い子

ノートを見るとわかるのは、ノートが汚い子。
すべてがすべてそうじゃないけれど、字を丁寧に書かない低学年は
「面倒くさいなー。」
「早く終わらないかなー。」
と思っています。計算に丁寧に立ち向かっていないのが、ノートからもわかります。
低学年は特に丁寧な文字を書くことに先生たちがこだわるのは、「きちんと作業する」ことを意識させるため。
家庭学習などでも同じです。
低学年の時は計算をゆっくりと正確にさせることも大切です。

でも公文はスピードだけど。公文に通っている子達は、また違うと思いますが。



算数が嫌いな理由②理解が甘い。わかるまでやっていない。

1時間の中で授業の課題を確実に理解するのは難しいです、はっきり言って。
授業の流れは、おおまかに本時の課題を理解したあとで、練習問題にチャレンジしてみます。
この練習問題をクリアできればいいのですが、
手こずって授業の終りを迎える子は本当にわかっていない子。
当然、中途半端なわかり方なので、応用問題なんてわかりません。

算数が得意な子は「わかるまでしつこくやる」子が多いのですが、
小学校のうちは、わかるまでやるだけでなく、何度も何度も問題数をこなして、問題を本当に理解したあと自信を持つことが大切です。
公文なんかは、猛烈な問題数ですよね。
問題数をたくさんやって、理解するだけでなく 「本当にわかる」ことが大切なんです。
九九を覚える時は、順番に覚えるだけではだめで、
逆からやったり、ばらばらにやったりして、「本当に覚える」ことが大切なのです。それと同じです。

算数が苦手になる子は、
「九九覚えたよ。」
と言って、順番に覚えてストップしてしまいます。
本当に覚えたということは、どの数字を出しても瞬間的に答えを唱えられること。
九九を「×1」から順番に唱えるだけでは本当によくわかっていないのと同じです。

算数の他の問題でも同じです。算数や数学が嫌いだったり苦手だったりする子は、本当にわかっていないのです。
本当にわかるということは、「はかせどん」で、「速さ」も要求されるのです。
瞬間的とはいいませんが、回路に電気が走るように、答えが出てくれば、算数が得意になったと言ってもいいでしょう。
しかし算数や数学が嫌いだったり苦手だったりする子は、本当に理解できていないのです。
算数が苦手と思う子には「あ、わかった。」くらいの程度では定着しませんよ。

授業の前半で問題を解いたり、先生の補説を聞いて、ノートに板書を写すだけで「わかっている。」気がしただけ。

「難しいかも。。。」
と感じたら、同じような問題をやると良いでしょう。
それが「本当に理解する」ということです。
ただ、算数が得意になるためには、「問題をたくさんこなす」と腹に落ちる児童や生徒だけでなく、「解説してもらい理解できる」子もいますので、自分がどのタイプなのか知る必要があります。東大の数学対策だって、わからなければ解答を先に見て暗記するという方法だってありますからね。




算数が嫌いな理由③単元ごとの系列を考えて理解しているか?

算数の単元は1年生から中学校までつながっています。
簡単な足し算引き算ですらつながっています。

たとえば、1年生で学習した時計の読み方は、2年生では、時刻につながっています。
時計の読み方がわからなければ、「8時から45分進んだ時刻は?」なんていう問題はわかりませんよね?
同系列の問題は、前の学習でつまずいてしまうと、理解が難しくなります。
よく算数がピラミッド構造のようだといわれるのはそのためです。
土台となる学習がわからないと、次のステップに進むことが不安になるのは、本当にわかっていないからです。

ちなみに小学校の算数で、どんなところにつまずくかというと、次のような項目が挙げられます。

20より大きい数の計算

1年生では20までの数の計算を学習しますが、定着していないと2年生で学習する繰り上がり、繰り下がりの計算は指を使ってやることになります・・・・・

3ケタ÷2ケタの割り算

3年生で学習する割り算も、ケタが増えてくると、商を予測して計算しなくてはなりません。量感がないと、計算の苦手意識からか算数が嫌いになります。

分数
2年生3月に、たった3時間やるだけの分数も、計算が入ってくると苦手になります。6年生まで割り算はあります。
速さの問題など、応用しなくてはいけないものが多く、つまずく単元です。

割合

これ、算数が嫌いな児童生徒が必ず悩むところです。
「%?」「5割?」
分数や図形と合わさると、もう「わけわからん・・・」という子が増えます。
はじめに申しましたが、問題をやって、慣れていくしかないですよ。がんばって。
算数は1年生の時に計算カードでがんばったたし算とか引き算と同じです。
いっぱい練習したでしょ?
公文だって同じですよね。猛烈に多いプリントをこなして算数は得意になっていくんです。

算数は積み重ねです。
わからない時は、少し前の単元に戻って学習し直すことがポイントです。
つまずいてしまうと次の学習はできなくなります。ピラミッドと同じです。
積み上げられていないのに、上のステップには進めないでしょう?
それが算数が嫌いになる原因であり、苦手になっていくんです。



まとめ

小学校で算数が苦手になり、嫌いになっていくのは計算に始まり、本当に理解できずに、次から次へと問題が出てくるからです。
その中で十分理解できていない状態で学習は進んでいきます。
ますます苦手になっていきますよね。
そんな時は、少し前の「同じ系列の単元」に戻ってやってみましょう。自分がはっきりと理解しているところからです。
理解していないと、次のステップに進むのはつらくなりますよね。
算数を嫌いにならないためにも、自分がはっきりと分かっているところを確認して次に進むことが大切です。
算数も漢字学習と同じ繰り返しが大切だということです。

よく「算数のセンスがある」という子がいます。確かに算数のセンスも、国語の読解力同様あると思います。
ボール運動のセンスがある人とか、音感がいい人とかと同じです。
しかし、それだけであきらめてはいけないのです。
努力して、自信をもつことが、算数が好きになっていくとても大切なことなのです。
人間形成の面からも努力は大切ですから。

算数が嫌いとか苦手だという人は頑張ってみてくださいね。

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