捨てられた皇妃145話最終回！結末(完結！)とネタバレあらすじ！イナのメッセージも

捨てられた皇妃が完結しました！
終わってほしくなかったのに！
では、「捨てられた皇妃145話」のネタバレあらすじを始めます。

臨場感もありドラマチックに日本語訳しています！上手いと大好評でした！
韓国語のタテヨミ漫画が以前はネット上に流れていたので、その作品を翻訳しています。

Contents

1 捨てられた皇妃145話最終回！結末(完結！)とネタバレあらすじ！
2 捨てられた皇妃を最新巻から完結までお得に読む方法は？

捨てられた皇妃145話最終回！結末(完結！)とネタバレあらすじ！
捨てられた皇妃を最新巻から完結までお得に読む方法は？

捨てられた皇妃145話最終回！結末(完結！)とネタバレあらすじ！

｢久しぶりに昔話もいいものね｣
｢懐かしいわ｣
｢戻りたい気もするしね｣

｢アリスティア｣
｢この前の約束だけど｣

｢あ、うん
２日ほど付き合って欲しいってやつでしょ？｣

｢もうそれはいいよ｣

｢なんで？｣

｢……｣
｢母さんがこんなことを言っていたよ｣
｢はじめは父さんを愛していたわけじゃなかったけど｣
｢一緒にいると気が楽だし楽しかったから結婚を決めたって｣
｢そのうちふとわかったんだって｣
｢炎のように燃えるわけじゃなくても、
水が静かに流れるような、そんな愛も確かに存在するんだって｣
｢俺もそんな風に生きたかった｣
｢父さんがそうしたように熱く愛して｣
｢母さんがもらったように静かに愛されたかった｣
｢あの草原覚えてる？｣
｢お前の領地から戻る時に少し歩いた草原｣

｢ええ、もちろんよ｣
あの日の風景は忘れられないわ

｢実はお前ともう一度あそこに行こうって言おうとしてたんだ｣
｢話したいこともあったし｣
｢でも…｣
｢もうその必要がなくなったよ｣
カルセインはにっこり笑った。

｢カルセイン…？｣

｢そろそろ戻れば？
閣下が心配するぞ。雨も止んだし｣

｢え…？
あ、うん…｣
何？なんだか追い出されてる気分だわ…

｢じゃ…行くわ、カルセイン
また会いましょう｣

｢元気でな、アリスティア｣

そうか…
あなたは今私に別れを告げてるのね
私にさよならを言うために、最後に気持ちを整理してたんだわ
だから私も…
振り返っちゃダメよ

アリスティアは歩きだした

さよなら、カルセイン

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｢これまでご苦労だったね、モニーク卿｣

｢お世話になりました、団長｣

｢いつもお前が騎士になることを諦めてくれることを願ったんだが…
いざこれを見ると気分が変だよ｣
父が書類に目を通しながらハンコを押している。

｢ごめんなさい、パパ
ずっと側でお仕えしたかったのに｣

｢いいや、パパはお前が幸せならそれでいいんだ｣

パパは皇室との合意事項について話してくれた。
私は皇后になってもモニーク家の後継者として活動できること。
パパがビタの神に召された後も爵位は私に承継されること。
その場合モニーク家のすべてのものは私だけの所有となり、
のちに皇太子となる皇子を除いた銀髪の子の１人に爵位を譲ればいいこと。
つまり私は皇后であると同時に未来のモニーク侯爵として
家紋のすべてを取り仕切る独立的な権限を持つことになるということだった。

アリスティアが廊下を歩いているとミルーワ侯爵と出会った。
｢こんにちわ、モニーク令嬢｣

ミルーワ侯爵は先の判決で序列を5段階下げられ、
侯爵家のうち最下位まで降格した。
爵位は維持されるものの、向こう10年は大貴族としての権利は剥奪されて
伯爵に準ずる待遇となり
ミルーワの2割の領地と3箇所の大理石採石場を没収され
皇室に帰属させるよう命じられたものの
彼はその判決に大きな不満を見せなかった。

｢我々の派閥をよく思わないでしょうけど｣
｢どうか一部分を見て全てを憎まないでください｣
｢難しいお願いだってことは承知です｣
｢でも突き詰めてみれば私たちは皆帝国のために働く者じゃないですか｣

実現方法に見解の相違があっただけで
本来、派閥の本質はより良い帝国の建設のために存在するもの
それを忘却した一部の強硬派たちが今回のことでその勢力を失ったから
これから貴族派はミルーワ侯爵を代表とした穏健派が掌握するだろう
そうなるとあらゆる面で以前よりもずっとよくなるだろう

｢罪人に死を！｣
｢反逆者たちに罰を！｣
死刑が執行される中、アリスティアは処刑台に立つ過去の自分を思い出して思わず目を背けるが、隣に座るルブリスがそれを気遣う。

｢大丈夫か？｣

アリスティアはうなずいた。

前の調査でわかったことがある。
モニーク家が帝国の一番の忠臣と呼ばれる前は
皇室でのすべての陰の仕事はゼナ家のものだったと言う。
ボルレンテ・カスティーナの紋章にこだわったのもそのためだと。
でも血の誓いによる絶対的な信頼関係が構築されて行く中で
彼らは本家にその役割を奪われることになり

だんだん皇家と遠ざかりとうとう貴族派に路線を変更するようになったと言う。

ゼナ家がモニーク家に対してそのような心情を抱くようになったことは理解できないわけではないが、
彼はその度合いがひどかった。
神様が私を戻した理由ってもしかするとこれなのかも知れない。
公爵の欲望のために罪なく倒れて行った多くの命を守るために。

処刑台のゼナ公爵が叫んだ。
｢おのれ貴様ら！
地獄に行っても…！｣
ザッ！

その夜アリスティアは大神官を訪ねていた。
｢私が幼い頃、サンクトゥス・ビタのもとにある女性が訪ねてきました｣
｢彼女は自身の母親を治癒して欲しいと言いに来ましたが｣
｢当時お世話になっていた高位神官たちに、寄付金なしに神聖力を施してはならないと言われて｣
｢心が重たかったけれど知らないふりをしました｣
｢数日後その女性は私を訪ね私のせいで母親が亡くなったと怒りをぶつけました｣
｢その女性がまさにモニーク侯爵夫人です｣
｢そのことで侯爵夫人は私をすごく憎みました｣
｢後日お許しは得ましたがいつも罪悪感を感じていました｣
｢やっとその借りをお返しできるようです｣

そうだったのね。
だからいつも私にあれこれ気を配ってくれたのね。
｢ひとつだけ聞いてもいいですか、大神官様｣
神は確かに私のためにたくさんの人の運命が歪んだと言った。
だからそれを正すために時間を戻したのだと。
もしかしたら今の私の姿はすでに決められた運命だったんじゃないかしら。
神は運命というものは、人間に与えられた避けられない決定だと言った。
それならその運命を決めるのは一体誰なの。

｢無数の悩みの果てに自分で導き出した答えならそれが正解ではないでしょうか｣
｢私としてはその悩みの過程と結果すべてが主神のお導きだと言う他ないですね｣

そう、フィオニアと言う名。
あれほど逃れたかった神からの名が与えられてから
私は遠く険しい道の最初の一歩を踏み出す決心をしたわ。
だから主神ビタよ。
私はあなたが与えた名前のように運命を切り開いたと信じてる。

立派な木の枝の先には銀色の花たちがいっぱい花開いていた。

長い間拒み、時には恨んだこともあったけど
今はそんな名を与えてくれたあなたに感謝します。
その名じゃなかったら私はとっくの昔に宮殿から遠ざかっていたことでしょう。
そうすれば彼と心を通わせることも
共に歩む未来を夢見ることもなかったでしょう。

満開の花の下、アリスティアの手を取り膝まずくルブリス。

｢僕の体の中に流れる血と鼓動打つ心臓で｣
｢この命と心をかけあなたに生涯を捧げます｣

｢陛下、血の誓いを…！｣

｢どうか僕の願いを許したまえ
ティア、愛する人よ｣

｢あなたの願いは…何ですか？｣
アリスティアの震える手を取りルブリスは答える。

｢僕の願いは死ぬその時まで君と一緒にいること｣
｢共に眠り共に起き
力を合わせて帝国を築き
喜びや悲しみを分け合い｣
｢互いが互いだけを見つめながらそうやって生きて行くこと｣

｢その代価が一生涯でも？｣

｢君が願いを聞いてくれたら僕も君の生涯を手にすることになるんだ｣
｢公平な取引だと思うけどな｣

｢誓いを破ったら命を捨てることになるのに？｣

｢関係ないよ
死ぬまで君に向かう気持ちが変わることはないから｣
｢だからそろそろ答えてよ｣
｢僕の願いを聞いてくれる？｣

｢…あなたの願いを受け入れます…｣
｢あなたの血と心臓は私のもの｣
｢いかなる者も誓いを破る者は罰を受けよう｣
｢これは神聖な誓い。
獅子と槍に刻まれた血の誓い｣
｢祝福と共にあれ｣
｢命の父、主神ビタよ｣
｢今あなたの前に栄えある帝国の太陽と｣
｢高貴な月となる神の子が立っています｣
｢どうか彼らに祝福を…｣

｢アリスティア・ラ・モニーク
僕の誓いし者であり唯一の伴侶｣
｢あなたに帝国第一の女性であり高貴な女性として｣
｢最も光輝き最も愛される女性として皇后の称号を｣
｢そしてカスティーナの姓を与えよう｣

主神ビタと太陽のご加護が共にあらんことを

終

>作者メッセージ
最後まで応援してくださった読者のみなさんのおかげで無事完結することができました。

計画していたたくさんのことを全部お見せできなかった悔しさは残りますが、皆さんに出会えてうれしかったですし、皆さんもこのマンガを読みながら少しでも楽しんでいただけたらよかったです。
121話から作品の後半部を脚色してくださったSUYEON先生にも感謝します。

発刊中の単行本の方もよろしくお願いします。
またいつか他の作品でお会いしましょう。
健康でお幸せに。

イナより

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